研究課題/領域番号 |
16K03135
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山崎 眞次 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (70200657)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 先住民 / 土地紛争 / 農民反乱 / メキシコ / 権力関係 / メキシコ先住民 / 先住民の反乱 / 権力力学の変化 / トトナカ族 / アセンダド / バニラ栽培 / 共同体的アクター / 軍事的宗教的制圧 / エレウテリオ・キロス / カウディージョの参加 / シエラゴルダ / カウディージョ / 先住民農民 / 反乱 / 政府の調停機能 / エスニック闘争 |
研究成果の概要 |
19世紀メキシコで頻発した先住民農民反乱発生の原因として、先行研究は地主による農民の土地強奪や両者間のエスニックな闘争等を挙げている。だが筆者は私的アクターである地主と共同的アクターである農民間の土地紛争に公的アクターである政府が積極的に調停機能を発揮しなかったばかりか、むしろ地主と結託したために、孤立化した農民が反乱という道を選択せざるを得なかったと考察した。2019年から2020年までの長期入院とリハビリのため研究を中断せざるを得なかったが、仮説の要点は証明されたと、考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1994年にメキシコ南部で勃発したサパティスタ民族解放軍の武装蜂起は新自由主義的理論に基づくNAFTAに対する厳しい異議申立てであったがゆえに、世界中のマイノリティや先住民研究家に強いインパクトを与え、現代の先住民の鬱積した不平・不満の解決には、彼らの祖先が被った過去の苦難の歴史を調査・分析することが再認識された。本研究は先住民農民反乱の原因を究明したもので先行研究が見落としていた公的・私的・共同体的3アクターの関係性に注目し、主にメキシコの公文書館に所蔵される19世紀の記録を収集・分析することによって仮説証明に取り組んだ。現代の先住民の窮状を広く知らしめる学術的・社会的意義があったと言える。
|