研究課題/領域番号 |
16K03145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 太成学院大学 |
研究代表者 |
黒川 正剛 太成学院大学, 人間学部, 教授 (30342231)
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研究分担者 |
楠 義彦 東北学院大学, 文学部, 教授 (20234429)
小林 繁子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20706288)
谷口 智子 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (00363911)
福田 真希 中部大学, 全学共通教育部, 講師 (00711160)
田島 篤史 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 研究員 (40802765)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 魔女 / 社会的周縁者 / メディア / 宗教改革 / 植民地 |
研究成果の概要 |
近世のヨーロッパとラテンアメリカでは、社会的周縁者が大規模な迫害を受けた。それは端的にはヨーロッパでは魔女狩り、ラテンアメリカではインディオの虐殺という形で現れた。魔女とインディオに関する真偽入り交じった情報を創造し、社会に拡散したのが15世紀中頃に発明された活版印刷術によって制作された書籍、パンフレット、ビラ、版画などのメディアであった。本研究では、マイクロフィルム「ヨーロッパ・アメリカ魔女文献コレクション」所収の未公刊史料を含む諸史料を用いて、社会的周縁者の創出とメディアの関連について研究を行い、その具体的様相について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各メンバーがフランス、イングランド、ドイツ、ラテンアメリカの事例に関する研究を行い、年度毎に共同研究会を開催した。研究代表者が学会で「西洋近世のメディアにおける魔女と社会的周縁者」「魔女とメディア―西洋近世キリスト教社会の他者表象」などの研究発表を行うほか、各メンバーが論文等で成果を発表し、一般聴衆対象の公開シンポジウムも開催した。 これらの研究によって、魔女とインディオに代表される社会的周縁者がメディアによって創造される具体的な様相を明らかにできた。研究内容は差別や偏見の問題に関連し、現代社会の同様の問題について考察を深める素材となる。また未刊行史料を用いて研究を進めた学術的意義は大きい。
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