研究課題/領域番号 |
16K03146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
中谷 功治 関西学院大学, 文学部, 教授 (30217749)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | テマ / テマ制 / 小アジア / ビザンツ帝国 / ギリシア / 印章 / タクティコン / ニケフォロス1世 / 地方行政 / 『テマについて』 / プロトノタリオス / イコノクラスム / エパルコイ / ディオイケタイ / 属州 / コンメルキアリオス / 西洋史 |
研究成果の概要 |
本研究では,拙著『テマ反乱とビザンツ帝国ーコンスタンティノープル政府と地方軍団』(大阪大学出版会,2016年)において,軍事面とりわけ地方反乱を中軸にすえて議論した8・9世紀のビザンツ帝国の政治プロセスを,行政面とりわけ地方の属州統治の観点から考察した。主要な論点は次の3点である。(1)地方統治制度としてのテマ制についての新たな視点,(2)史料『テマについて』の分析,(3)印章資料と「タクティコン」史料に見る9世紀のビザンツ帝国の地方行政。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
21世紀に入り8・9世紀のビザンツ帝国の研究は新たな展開を見せている。とりわけ,L.ブルベイカーとJ.ホルドンによる大著『イコノクラムス時代のビザンツ(歴史)』(2011年)は,教会史・政治史・社会史などの面で大胆な仮説を提示した。本研究では,9世紀のビザンツ帝国における地方行政制度であるテマ制について,ニケフォロス1世による改革という新たな論点を,8世紀の政治プロセスとの連続性の視点から検証することで,上記の研究書での行政史での大胆な推論を批判した。結果として,それは拙著『テマ反乱とビザンツ帝国』で主張した中期ビザンツの政治史についての仮説を補強することができた。
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