研究課題/領域番号 |
16K03157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
岩本 崇 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (90514290)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 古墳時代 / 青銅器 / 倭鏡 / 三角縁神獣鏡 / 復古再生 / 伝世 / 量産技術 / 製作技法 / 巴形銅器 / 銅釧 / 量産 / 伝世・長期保有 / 古墳時代倭鏡 / 中期倭鏡 / 後期倭鏡 / 古墳時代中期 / 古墳時代後期 / 長期保有 / 銅鏡 / 製作技術 / 弥生時代 |
研究成果の概要 |
本研究では、古墳時代倭鏡の様式的な把握により、その全体像を3つの様式に整理しうること、それらの様式変化と同期して倭鏡以外の青銅器にも変化がみとめられることから、倭鏡とほかの青銅器がある程度関連性をもちつつ生産された可能性を明らかにした。重要であるのは、製作技術上の大きな変化から、様式の展開背景に工人・工房といった生産組織の改変を想定でき、それが青銅器にとどまらない金属器生産にみる技術革新とも連動すると評価しうる点である。 そのいっぽう、上記した日本列島産の青銅器にたいし、「同笵」技法と規格共有が顕著な三角縁神獣鏡は、まったく異なる量産技術のもとで製作された点を強調できるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古墳出土青銅器を対象として製作技法に着目しつつ、総合的な把握を試みた点に本研究の学術的意義はある。研究を進めた結果、先行研究でみのがされていた古墳出土青銅器の様式的な特徴を把握できるようになった。また、技術的な特徴に着目したことによって、工人・工房を系統的にとらえうるようになったことはもちろん、時期的な検討を加味することによって工人・工房といった生産組織の再編などといった変化を具体的に論じうるようになった。 こうした製作者や生産組織の特質に迫る視点を導入することによって、青銅器生産を支えた社会組織について議論しうるようになり、実証的な検討をふまえた歴史像の復元が可能になることが期待されよう。
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