研究課題/領域番号 |
16K03159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
桑畑 光博 九州大学, アジア埋蔵文化財研究センター, 学術研究者 (70748144)
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研究分担者 |
足立 達朗 九州大学, 比較社会文化研究院, 助教 (00582652)
田尻 義了 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (50457420)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 縄文時代早期末 / 南九州 / 鬼界アカホヤ噴火 / 火山灰考古学 / 火山災害 / 環境変化 / 再定住プロセス / 鬼界アカホヤテフラ / 宮崎平野沖積地 / テフラ分析 / イベント堆積物 / 大隅半島中部 / 轟式土器 / 放射性炭素年代 / 幸屋火砕流堆積物 / 機械式ボーリング / 土器付着炭化物 / 14C年代測定 / 放射性炭素年代測定 / 縄文時代早・前期 / 縄文時代 |
研究成果の概要 |
本研究では,日本列島が経験した最新の巨大噴火である鬼界カルデラの噴火(縄文時代早期末、約7300年前)をとりあげて,火山灰考古学の手法を用いて噴火災害の実態を明らかにした。具体的には,大隅半島において,同噴火に伴う大規模火砕流である幸屋火砕流堆積物の到達範囲の北限を再検討した。また,宮崎平野における海成層中の鬼界アカホヤテフラを検出し,各種分析を通して一帯の環境変化を復元した。さらに,南九州における同噴火後の遺跡から得られた考古学的な情報を重ねあわせて,巨大噴火による激甚被災地の状況や狩猟採集民の再定住プロセスを読み取った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本列島の人々が文字によってさまざまな出来事を書き記すようになってから以降は,巨大噴火を経験していない。そのような中において,日本列島が経験した最新の巨大噴火である鬼界カルデラの噴火(縄文時代早期末,約7300年前)の際に,どのような現象が起こり,人類がそのイベントにどのように向き合ったのかを正確に復元することは極めて重要である。先史時代の出来事であるので,本研究のような考古学的アプローチが必要とされ,大地変動期に入ったと指摘される現代においてその意義は大きい。
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