研究課題/領域番号 |
16K03163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
安藤 広道 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (80311158)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 近現代考古学 / 戦争遺跡 / 軍事遺跡 / 帝国海軍 / 地下壕 / 公共考古学 / 教育資源 / 学習資源 / 公共歴史学 / 戦跡考古学 / 歴史実践 / アジア太平洋戦争 / パブリック・アーケオロジー / パブリック・ヒストリー / 日本史 / 考古学 / 物質文化学 / 博物館学 |
研究成果の概要 |
本研究では、慶應義塾大学日吉キャンパス一帯に存在する帝国海軍軍事遺跡を中心に、鹿児島県鹿屋市第五航空艦隊司令部関連遺跡、神奈川県座間市高座海軍工廠関連遺跡などの考古学的調査を行い、併せて、それぞれの地域の方々にご協力いただきながら、遺跡に関わる文献調査や聞き取り調査の成果を収集した。これらの調査と並行して、調査の成果に基づく、研究会、講演会、遺跡の見学会、ワークショップ等を実施し、地域の方々とともに、軍事遺跡の教育・学習資源としての価値、軍事遺跡の研究の進め方についての議論を行った。最後に研究の成果を『慶應義塾大学日吉キャンパス一帯の戦争遺跡の研究Ⅱ』にまとめて刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は大きくふたつある。ひとつはアジア太平洋戦争末期の軍事遺跡の考古学的・歴史学的調査の成果であり、特に地下壕の調査方法をめぐっては、今後の指針のようなものを提示できたと考えている。ふたつめは、こうした考古学的・歴史学的調査の成果の意味を、公共考古学的実践を通して検討し得たことである。この点は本研究の成果の社会的意義とも重なっており、学術的世界を超えて多様な立場からのさまざまな歴史が語られている公共的世界において、遺跡という場が、歴史を語る者同士を結び付け、対話を促す結節点になる可能性を示し得た点は、大きな成果になったと考えている。
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