研究課題/領域番号 |
16K03186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
橋村 修 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00414037)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 海洋資源 / 地誌書 / 漁場図 / 歴史地理学 / 漁場 / 地誌 / 回遊魚 / シイラ / 名所図会 / 史料 / 疫病 / 漁業 / 魚名 / 漂流 / 無人島 / 魚利用 / 伝統 / 絵図 / フィールドワーク / 定置網 / 近世 / 遊漁 / 汽水域 / メコン川 / 地図 / 漁場絵図 / 江戸時代 / 明治時代 / 時代性 / 地域性 / 地域 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、近世期、近代期の各地に残る漁場図・地誌書等を用いて、地域の海洋資源利用の歴史的な変化について解明することにある。国内外における近世近代の漁場図と地誌書等を集積するための調査を進め、図に描かれた漁場の景観や空間利用形態や地誌書に記された魚利用、習俗について抽出した。それを踏まえ、現地調査を実施した。 期間中の成果としては、近世期の都市と村落における地魚利用、薩摩藩領の定置網漁場利用の変化と史料翻刻紹介、近世期の海辺利用の多様性(生業、レジャー)、シイラ魚名分布の歴史的な変化、九州西岸地域における近世後期漁村の疫病対応、刺身と塩干物の歴史などの研究を発表、公表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、これまでの研究で等閑視されてきた非経済的な海洋資源利用の歴史研究(近世の名所図会や地誌書にみられる遊漁、釣り文化、潮干狩り、浜での遊び、釣り見学、海の景色眺望)に道筋をつけたこと、薩摩藩領の近世漁業史料の紹介と研究、魚名研究で見過ごされてきた名前の分布の歴史研究を進めたことなどがあげられる。 社会的意義としては持続可能な海洋資源利用のあり方を歴史の視点から提言したこと、漁業行為の中にある信仰(エビスカツギ)の要素が資源の乱獲を防ぐ意識につながることを解明したこと、現代のコロナ禍において九州西岸部の近世末期の疾病対策の方法を示したことなどがあげられる。
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