研究課題/領域番号 |
16K03190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
澤 宗則 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (40235453)
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研究分担者 |
南埜 猛 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20273815)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 移民社会 / エスニシティ / インド系移民 / ネパール系移民 / グローバル化 / エスニックビジネス / インド移民 / ネパール移民 / 人文地理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本におけるインド人移民社会とネパール人移民社会を比較しながら、「空間的実践」を分析することにより、エスニシティと空間との関係性を明らかにした。 急増するネパール人経営の「インド料理」は、日本人から見れば「インド料理」であるが、「伝統的インド料理」の枠組みを超え、日本人の味覚にあわせて現地化する。安価な食材を使用し、サラリーマン、大学生や家族連れ向けに昼は安い定食屋、夜は安い居酒屋の位置づけである。これに対してインド人経営者が「これは全くインド料理ではない」と批判するなど、両者は単に同一市場における競合だけではなく、アイデンティティに関する対立となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移民がどのような「戦術」や「戦略」をとるかを考察した。エスニック集団と日本社会・出身地との相互作用関係を社会と空間との関連から明らかにした。在日ネパール人は急増するものの、全体像も不明のままであった。日本社会からみれば同一視されるインド人とネパール人の異なる「空間的実践」をつうじて、自分たちの空間を形成する方法、ホスト社会、出身地との関連性を明らかにした。 競合する複数のエスニシティの比較考察は、従来の研究にはないものである。近似性が高いとされてきたインドとネパールの移民を比較考察することにより、空間的実践からアプローチするエスニック研究の有効性が示される学問的意義は大きい。
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