研究課題/領域番号 |
16K03198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 専修大学 (2017-2019) 大阪市立大学 (2016) |
研究代表者 |
長尾 謙吉 専修大学, 経済学部, 教授 (50301429)
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研究分担者 |
立見 淳哉 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (50422762)
水野 真彦 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (80305664)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 都市 / 産業集積 / 革新 / 分業 / 距離 / 進化 / 経済地理 / イノベーション / 近接性 |
研究成果の概要 |
経済活動の「縮小」が議論されはじめた日本において、革新(イノベーション)を生み出す場所として大都市に関心が高まっている。本研究は、産業集積が多層的であることと集積の重合が大都市の革新的活動を理解する一つの鍵であるという観点から研究を進めてきた。 大都市の強みは、単なる多様性だけでは説明できず、「関連(ある)多様性」という概念が注目されている。関連多様性が関係性資産として機能するのは、1)関連多様性が進化的な分岐で生じた場合、2)産業集積の領域が重合し一定の認知的距離を持ち場合でも物理的距離が小さい場合、3)集積の不経済が課題解決を迫り革新的なアイデアの契機となる場合、であることを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
革新をはじめ経済活動における都市の重要性は、社会においても関心が大きくなりつつある。都市に関する研究は、特殊な応用分野と位置づけされることが多く、学問的蓄積は分厚いとは言い難い。 本研究は、産業集積の優位性として指摘されてきた規模の大きさ、企業や人材の多様性、専門性の深化などとともに、集積の活動分野や空間スケールが異なるものの重なりが革新にとって優位に働きやすいこと、さらに認知的距離の大きさをカバーする物理的距離の働きを明らかにしている点で学術的かつ社会的意義を有する。
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