研究課題/領域番号 |
16K03208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
三木 理史 奈良大学, 文学部, 教授 (60239209)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 南満洲鉄道 / 満洲国期 / 農産物 / 鉱産物 / 漢人労働者 / 都市近郊輸送 / 運河計画 / 鉄道事業 / 旅客輸送 / 「満洲国」期 / 漢人労工 / 遊覧旅客 / 軍事輸送 / 大連 / 奉天 / 産業立地 / 第一次産業開発五箇年計画 / 鉱工業 / 満鉄改組 / 満洲重工業 / 満洲炭礦株式会社 / 北辺振興三ヶ年計画 / 地域格差 / 「満洲国」 / 大豆 / 小麦 / 満洲産業開発五箇年計画 / 貨物輸送 / 満洲国 / 石炭 |
研究成果の概要 |
本研究は南満洲鉄道(以下、満鉄)の本業である鉄道事業について、特に1932年の満洲国成立後を対象に研究を行った。貨物輸送では農産物と鉱産物、旅客輸送では華北からの漢人労働者輸送について解明した。その結果、農産物輸送において大豆に変わり得る品目の不在、鉱産物輸送における大連ー奉天間の輸送輻輳について新知見を加えることができた。さらに漢人労働者輸送においては日本人移民や旅行者を大きく上回る輸送量であったことを明らかにすることができた。さらに教育機関の分布から都市近郊輸送を解明し、さらに並行運河計画と大連-奉天間の輸送輻輳の関係を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
満鉄は非常に重厚な研究成果をもつ国策会社と信じられてきた。しかし、実際には岡部牧夫の「満鉄は鉄道の運営を第一の事業としていたにもかかわらず,戦後はそれに関する本格的研究が極端に少ない」(岡部編『南満洲鉄道会社の研究』日本経済評論社,2008年, 400頁)のような指摘があり、特急「あじあ」神話が独歩してきた。本研究は、そうした偏った、あるいは誤った満鉄像の修正に寄与することが期待できる。
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