研究課題/領域番号 |
16K03214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
徳丸 亜木 筑波大学, 人文社会系, 教授 (90241752)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 伝承 / 伝承主体 / 内面化 / 顕在化 / 死者霊 / 語り / 儀礼 / 時間・歴史認識 / 民俗信仰 / 伝承論 / 「森神」・屋敷神 / 歴史認識 / 時間認識 / 先祖 / 屋敷神 / 屋敷地 / 「森神信仰」 / 萩藩の寺院展開 / 葬送墓制 / 墓制と葬送儀礼 / 「森神」 / 民俗学 / 祭祀 |
研究成果の概要 |
本研究では、現代の日本本州ならびに九州、南西諸島、そして韓国において、死者霊の祭祀にまつわる伝承や観念がいかに継承され、再構築され、また創造されているかについて、従来より研究代表者が蓄積した資料と民俗学的フィールドワークにより得られた録音・映像資料を含む調査資料に基づき、伝承の内面化の過程を考察した。本研究では、伝承を支える人々を伝承主体として把握し、伝承を動態的なものとして、その継承・再構築・創造に関わる動態を分析的に記述することを試みた。その上で、内面化の概念を再検討するとともに、内面化された伝承の伝承主体による表現として顕在化の概念を提示し、さらなる検討を加えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、現代社会において、死者霊の祭祀にまつわる伝承や観念がいかに継承され、再構築され、また創造されているかについて、録音・録画を用いた民俗学的フィールドワークにより実態調査を行い、また、関連する史資料を含めてデジタル資料化することで、今後の民俗学研究にも生かし得るデータベースの構築を進めた。また、人々が継承・保持・創造する伝承の内面化の過程を考察することで、伝承を過去のものとして静態的に捉えるのではなく、人々の生活の中に生きる動態として把握するための学術的検討を行った。また、現代社会に生きる人々にとって、伝承的世界を儀礼や言語行為として顕在化する今日的意味についても考察を進めた。
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