研究課題/領域番号 |
16K03216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
名和 克郎 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30323637)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | マイノリティ / 民族 / 先住民 / 南アジア / 国民国家 / ネパール / マイノリティー |
研究成果の概要 |
本研究は、極西部ネパールからインド、ウッタラーカンド州のヒマラヤ地域に住み、自言語による集団範疇「ラン」を共有する人々が、ほぼ 2 世紀にわたる国境による分断、グローバルに流通する概念の影響、国家政策の変遷、多くの成員の国内外各地への移住といった状況の中で、各々の生活世界との関係において、いかに、どのような文脈で 「ラン」として、或いは他の集団範疇の一員として生きるのかを、民族誌的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、20世紀半ばから21世紀に至る、国境によって分断された「民族」の動態を具体的に解明するものであり、その成果は、先行研究の乏しい、極西部ネパールからインドのウッタラーカンド州東部のヒマラヤ地域を故地とする人々の社会的文化的動態の記録と分析に止まらず、民族論、集団範疇論、国民国家論、グローバル化論等が交錯する現代的状況の解明のための、一つの重要な民族誌的手掛かりを呈示するものとなろう。
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