研究課題/領域番号 |
16K03221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
福浦 厚子 滋賀大学, 経済学部, 教授 (90283548)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | シンガポール / 進香 / 寺廟 / トランス・ナショナリズム / 宗教 / トランス・エスニック / 慈善 / 祖廟 / 訪問 / 兄弟寺廟 / 福建省 / トランスナショナリズム / トランスナショナル / 道教系寺廟 / 台湾 / 中国 / 游境 / マレーシア / 宗教職能者 |
研究成果の概要 |
シンガポールの寺廟信仰に関わる人びとについてみると、トランス・ナショナルな展開が広範に存在する。国境を越えた兄弟寺廟の間で恒常的な交流がみられ、協働的な関係が創出されている。また、シンガポールの寺廟から中国福建省の祖廟への進香活動では信仰をめぐる相互依存関係が存在している。これらトランス・ナショナルな活動に加え、エスニシティを問わない寺廟でのトランス・エスニックな慈善活動によって社会格差への宗教側からの解決法も提示されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シンガポールにおける道教系寺廟の宗教活動として研究に着手したが、マレーシアや台湾、中国との間に神や人びと、モノが行き交うことや、霊媒や諸宗教活動の社会のなかでの位置付けについて検討することができ、社会毎の視点を得ることができた。また国際学会や国際ワークショップにおいて発表したことで、関連するテーマや他の地域の専門家と意見交換することができ、新たな知見を得ることができた。道教系寺廟の宗教実践の多くには憑依信仰や呪術的な側面があり、その先行研究も多くみられるが、本研究によって宗教と社会とのより現実的な様相に関して検討し、宗教のもっている社会での位置づけや意義について問うた。
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