研究課題/領域番号 |
16K03224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
浜本 満 九州大学, 人間環境学研究院, 特任研究者 (40156419)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 文化人類学 / 宗教人類学 / キリスト教 / 植民地化 / ミッショナリー / アフリカ / ミッション / 植民地 / メソディスト / ペンテコステ派 / メソディスト・ミッション / ケニア海岸部 / 植民地行政 / 宣教 / 伝統宗教 / 近代 |
研究成果の概要 |
アフリカにおけるキリスト教受容の過程はときに地域ごとに大きな違いを示す。ケニア海岸地方のミジケンダ社会は、19世紀半ばにケニア最初の教会が設立され、早い時期から布教が行われながら、他地域と比べてキリスト教化が近年まで進まず、1990年以降突然の増加に転じた地域である。本研究は30年以上の現地調査に基づく知見をもとに植民地時代の文献資料を読み解く作業を通じて、この地域のキリスト教普及の示す特異性の背後の要因を明らかにせんとした。それには、この地域のミッション活動がたどった歴史的特異性と、住民側のキリスト教に対するリソースとしての評価がともに関係していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、狭義にはアフリカにおけるキリスト教の普及という歴史的過程にしばしば観察される地域的差異を、ケニア海岸部のドゥルマ社会を事例として用い、民族誌的調査データを植民地時代の諸資料についての詳細な文献研究と組み合わせることで解明しようとする試みである。アフリカにおけるキリスト教の歴史について、実証的なデータを提供するものであると同時に、新しい宗教が選択されるか否かについて、その宗教が人々の霊的、経済的、政治的諸問題の解決におけるどのようなリソースとして評価されるかに注目する点で、新たな理論的展望をも示すものとなろう。
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