研究課題/領域番号 |
16K03226
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
久保田 亮 大分大学, 経済学部, 准教授 (80466515)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 文化人類学 / アラスカ先住民 / ユピック / 伝統芸能 / ダンス / 文化継承 / 先住民 / アラスカ / 伝統舞踊 / 伝統文化 / イヌイット / 伝統ダンス / 若者 / 文化伝承 / 芸能 / 世代差 |
研究成果の概要 |
本研究では、アラスカ州南西部の先住民村落における伝統ダンスの伝承活動の歴史を再構成することで、先住民の文化継承の特質を探った。その結果明らかになったのは、文化伝承実践が知識や技術の享受という一方向的なものではなく、学習した知識に基づく主体的な文化の創造に対する承認・非承認というフィードバックを含んだものであること、先住民の文化伝承が社会経済変化、主流社会文化の影響の大きさ、伝承実践の中心となりうる個人、といった要因を考慮すべきであること、である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカ先住民を対象とした先行研究は、先住民にとっての文化的差異は重要な政治資源であること、ならびに伝統文化の政治利用については、先住民社会の内部でも様々な議論があると指摘している。本研究はこれら先行研究の指摘を踏まえ、これまで一面的に描かれる傾向があったアラスカ先住民の文化継承過程を、古老と若者という非対称な関係性にある両者の営為を視野にいれながら再構成することができた点に学術的意義がある。
|