研究課題/領域番号 |
16K03228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
多和田 裕司 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (00253625)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 文化人類学 / マレーシア / イスラーム / 宗教実践 / 消費社会 |
研究成果の概要 |
本研究は、イスラームの「外縁」で観察されるマレー人ムスリムの実践の分析を通して、現代社会におけるイスラームの変容のありかたについて検討した。「外縁」とは、イスラーム教義と非イスラーム的、反イスラーム的な価値や生活スタイルとが出会う場を意味する。「外縁」上でなされた「クリスマス行事」「臓器移植」「性的多様性についての見解」についてのマレー人ムスリムの論争に焦点を当てることで、イスラームがイスラームの外部に起因する諸要因との交渉によって変容するものであることがあきらかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、イスラームの実践を、教義に規定されたものとして静的な視点でとらえるのではなく、フレキシブルに変わりうるものとして動的な視点でとらえたことに求められる。従来のイスラーム理解においては、教義と実践が結びつけられ、実践の持つ多様性はほとんど考慮されることはなかった。これにたいして本研究では、イスラームの「外縁」に着目することで、イスラームの外部に起因する事象によってイスラームの実践が大きく変容するという現代社会に適合的なイスラームの姿をあきらかにすることができた。
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