研究課題/領域番号 |
16K03233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
石井 洋子 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (30431969)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 頭脳流出 / ケニア / ギクユ人移民 / アメリカ / 高技能者 / 移動・越境 / グローバリゼーション / 社会人類学 / ギクユ / 開発と文化 |
研究成果の概要 |
アメリカ合衆国では、アフリカ大陸出身の移民が急激に増えている。とくに1990年代以降、ケニア出身のギクユ人の渡米が多い。そうした彼らは、アメリカの学校を卒業して看護師などの医療関係の仕事に就き、結婚して家を購入し、家族を養い、故郷への送金まで行っている。本研究では、そうした在米ギクユ人の生活様式の詳細を明らかにした。 従来、いわゆる発展途上国からの移民に関する研究は、労働移民の苦労に注目する事が多かった。しかし、本研究では大変な仕事の中でも働く意味を見出し、さらに進学して目的を達成するなど、ケニア人移民の多面的な側面が見えてきた。本研究では、在外ケニア人と母国との建設的な関係にも目を向けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバリゼーション時代の到来以降、人びとの国際移動が活発に行われている。とくに、アフリカ大陸からの人びとの国際移動という現象は目を見張るものがあり、同時に「頭脳流出」という問題が指摘されるようになった。 従来の政策では、流出した高技能者を母国へ戻すことを奨励してきたが、それも一筋縄ではいかない。また、多額の送金を行う移民の生活と、現地の大多数の住民の生活のあり方は乖離しており、高技能が母国で生かされないという問題も生じている。本研究では、実態が明らかにされていないアフリカ人移民、具体的には米国メリーランド州へ移住したケニア・ギクユ人移民の生活実態を捉え、移民による母国への貢献を見る。
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