研究課題/領域番号 |
16K03234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
岩田 重則 中央大学, 総合政策学部, 教授 (20272619)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 両墓制 / 火葬墓制 / 火葬 / 仏教民俗 / 「両墓制」 / 仏教民俗学 |
研究成果の概要 |
本申請研究は、滋賀県を主なフィールドとして、この地域に多い両墓制と民俗的火葬墓制を、仏教的な極楽往生信仰としてとらえた。これまでの研究では、両墓制は、仏教的存在ではなく、日本固有の民俗信仰としてとらえられてきた。しかし、本申請研究では、詳細なフィールド調査により、両墓制とはそのようなものではなく、典型的な仏教民俗であることを論証した。それにより、従来の両墓制研究に対して、新たな知見を提出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請研究は、これまで日本の民俗学および人文科学が、固有信仰の典型例としてとらえてきた両墓制を、主に滋賀県をフィールドとした調査・研究により、それがそうではなく、仏教的な西方極楽信仰であることを論証した。同時に、この地域は、伝統的な民俗的な火葬墓制が両墓制と併存しており、それが両墓制以前を示す仏教的な墓制であることを指摘した。本申請研究は、これらの指摘により、通説に対して再考をうながし、日本の墓制および葬送儀礼研究に新たな知見を付け加えたといえる。
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