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ソロモン諸島におけるバハーイー教徒の信仰生活と宗教共生に関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K03236
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関神戸大学

研究代表者

石森 大知  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (90594804)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードバハーイー教 / マイノリティ / 宗教共生 / 信仰生活 / 改宗 / ソロモン諸島 / 宗教的マイノリティ / 共生関係
研究成果の概要

本研究は、ソロモン諸島におけるバハーイー教徒とキリスト教徒の共生関係を考察するものである。バハーイー教徒は、改宗後もキリスト教徒の諸儀礼や行事に参加している。そこには2つの論理がみられる。1つは、彼らは自らを「見えない存在」とする実践を行っていること。もう1つは、彼らは「宗教(lotu)」と「伝統」を異なるものとみなし、後者の領域に親族的な事柄を置くことで、既存の社会関係の維持を図っていることである。これらの論理が村落部における二者間の共生関係の基盤にあることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

バハーイー教はグローバルな規模で拡大する最新の世界宗教であるにもかかわらず、その先行研究は限られている。数少ないバハーイー研究はおもに中東研究の枠内で実施され、ムスリムとの暴力的な軋轢に注目するなど偏向がみられる。本研究ではバハーイー教と他宗教との共生に注目し、ソロモン諸島の事例に基づき「見えざる存在」としての実践や、社会関係の維持のあり方が明らかとなった。これらのことはメラネシアの枠を超え、現代的な宗教共生を考える上で意義があるといえる。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2019 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (7件)

  • [雑誌論文] 「新しいロトゥ」としてのバハーイー教―ソロモン諸島西アレアレにおける改宗過程と祈りの形式2019

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 雑誌名

      南方文化

      巻: 45 ページ: 1-18

    • NAID

      40021933344

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソロモン諸島におけるリバイバル運動と宗教的分裂―社会宗教運動論からの再検討2017

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 雑誌名

      ソシオロジスト

      巻: 19 ページ: 19-41

    • NAID

      40021140344

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 汎オセアニア的世界観としての伝統・教会・政府2018

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 学会等名
      神戸人類学研究会、神戸大学国際文化学研究推進センター研究会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 『生ける神の創造力』の現在―メラネシアの社会宗教運動論を振り返る2016

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 学会等名
      第73回神戸人類学研究会
    • 発表場所
      神戸大学(兵庫県・神戸市)
    • 年月日
      2016-12-20
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 生者と死者のつながり-南太平洋の事例から死生観を考える2016

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 学会等名
      武蔵大学第49回土曜講座
    • 発表場所
      武蔵大学(東京都・練馬区)
    • 年月日
      2016-07-16
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 宗教の開発実践と公共性に関する人類学的研究2016

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 学会等名
      国立民族学博物館共同研究成果報告会
    • 発表場所
      国立民族学博物館(大阪府・吹田市)
    • 年月日
      2016-06-23
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 『宗教と開発の人類学―グローバル化するポスト世俗主義と開発言説』2019

    • 著者名/発表者名
      石森大知・丹羽典生(編)
    • 出版者
      春風社
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 「宗教と開発をめぐる新展開―ポスト世俗化時代の人類学に向けて」石森大知・丹羽典生(編)『宗教と開発の人類学―グローバル化するポスト世俗主義と開発言説』2019

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 出版者
      春風社
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 「宗教とソーシャル・キャピタル論の再検討―ソロモン諸島における教会主導の植林プロジェクトの顛末」石森大知・丹羽典生(編)『宗教と開発の人類学―グローバル化するポスト世俗主義と開発言説』2019

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 出版者
      春風社
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 「批判・自省的人類学 ロジャー・キージング」岸上伸啓編著『はじめて学ぶ文化人類学―人物・古典・名著からの誘い』2018

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 「信仰から開発へ――ソロモン諸島の独立教会における「新しい生活」の変遷」大谷裕文、塩田光喜編『海のキリスト教――太平洋島嶼諸国における宗教と政治・社会変容』2016

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 総ページ数
      337
    • 出版者
      明石書店
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 「日常生活のなかの宗教――超自然的存在とのコミュニケーション」大屋幸恵、内藤暁子、石森大知編『文化とコミュニケーション』2016

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 総ページ数
      123
    • 出版者
      北樹出版
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 「異質な他者とのつきあい方――異文化コミュニケーションから考える共生社会」大屋幸恵、内藤暁子、石森大知編『文化とコミュニケーション』2016

    • 著者名/発表者名
      石森大知
    • 総ページ数
      123
    • 出版者
      北樹出版
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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