研究課題/領域番号 |
16K03240
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 松蔭大学 |
研究代表者 |
川添 裕子 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10400821)
|
研究分担者 |
金 振晩 帝京大学, 経済学部, 准教授 (60554160)
金 宰郁 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 講師 (00799926)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 美容整形 / 美容医療 / メディカルツーリズム / 美 / 日本 / 社会 / 韓国 / 普通 / 整形の普通化 / 美の系譜 / 伝統の流用 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究は、美容整形の歴史と政策について、文献と聞き取り調査から日韓比較を行い、身体文化研究、医療環境、および両国理解を深めることを目的とした。韓国は、美容整形の推進を経済発展と文化の「韓国化」に繋げた。一方日本では、メディカルツーリズムに関する行政の管理や施策は健診と治療が前提のため美容整形は基本的に排除されるなど、国の方針に美容医療領域の不透明性を高める可能性があることが示唆された。文化戦略、世界競争だけでなく、患者の保護、美容医療の透明性の確保、先端医療開発継続の視点を持ち、治療か美容かの区別なく、適切な規制、全国統計を取る必要があることを提示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、美容整形が実施されている場だけでなく、美容整形を化粧やイレズミなど他の身体加工とも比較したことにある。研究代表者がメンバーとなっている身体関係の研究会のネットワークを活用して議論を深め、イレズミと美容整形の共同の公開講演会も実施できた。美容整形の受容と拡大の分析を通して、ローカル、グローバルな視点から、身体文化、医療環境、日韓理解促進を目指すとともに、患者の利益を損なわないような制度構築に貢献するための知見も提示した。
|