研究課題/領域番号 |
16K03242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
中山 紀子 中部大学, 国際関係学部, 教授 (00288698)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | トルコ / 女性 / 農村 / 移民 / 性 / ジェンダー / イスラーム / 世俗主義 / スカーフ / ファッション / ネットワーク / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
初年度にトルコでクーデター未遂事件が起こり治安が悪化したためトルコでの現地調査をあきらめ、これまでに得ていた民族誌資料を国内においてより精緻なデータ化に専念せざるを得ないなど、大幅な計画の見直しを迫られた。しかし、結果としてデータの精緻化によって女性に関わる重要なテーマを複数発見することにつながり、次年度にはかつて出版した女性たちのスカーフ着用についての解釈を見直し、あらたな論文を出版した。また27年前の調査を基に出版した代表者の著書『イスラームの性と俗――トルコ農村女性の民族誌』(1999年、アカデミア出版会)をトルコ語に翻訳し、最終年度に完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本ではまだ数多いと言えない西アジアの農村女性について民族誌の再構成を試みた。シリアやイラクにおけるイスラム国の出現などにより、日本を含め世界的にイスラーム教徒に対する理解が事実から歪んでいくなか、報告者が30年近く交流を続けているトルコのある村の女性たちのドイツへの移民状況やそれにともなう生活戦略を紹介していくことによって、自分たちと実はさほど変わらぬ彼ら、彼女らの姿からイスラームという他者理解につながる。さらに30年近く経過した歴史的な民族誌を今後も継続して作成することが可能になった。
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