研究課題/領域番号 |
16K03246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
友永 雄吾 龍谷大学, 国際学部, 准教授 (60622058)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 先住民族の伝統知と近代科学の相互作用 / 環境保全 / 流域資源 / 先住民族と研究者との共同研究 / オーストラリア先住民族 / アイヌ民族 / 応答の人類学 / 国際法と先住民族 / 遺骨返還問題と先住民族 / 先住民族と移民 / 先住民族と人権 / 自己決定権 / 先住権原 / 先住民族と教育 / スタディツアー / 先住民 / 伝統知 / 近代知 / 先住民族 / 伝統的知識 / 文化人類学 / 環境人類学 / 流域資源保全 |
研究成果の概要 |
本研究では、オーストラリアと日本における先住民族の「伝統知」と近代技術に代表される「外来知」との相互作用について、流域資源保全に注目しつつ明らかにする。そうした相互作用がもたらす「共有の知」が個人や社会に与える積極的又は消極的な面について、生活現場の視点から明らかにする。さらに本研究は、治水と利水に加え、生態系として流域を位置づけ資源保全を人類学のみならず、経済学、国際関係学、システム工学などの学際的な知見から捉え直す。これにより、先住民族とその他諸アクター間とのネットワーク化に資するとともに、従来の先住民族研究に新たな局面を開くものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、先住民族の在来知と非先住民族の外来知の相互調整のあり方に関して、先ず、地域社会の自発的活動の枠組みから捉えるのみでなく、先住民と外部アクターとの相互作用によって生起するものとして捉えようとした。次いで、オーストラリアと日本の先住民族コミュニティにおける流域の「環境保全」に対する人々の対応を比較検討した。更に、学際的な研究方法を用いることで流域の環境保全の様態を多角的に検討した。最後に、流域の「環境保全」をめぐる日本とオーストラリア双方の先住民族と研究者を含む諸アクター間で国際ワークショップを2回開催し、ネットワーク化を図り、その成果報告書を出版した。
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