研究課題/領域番号 |
16K03254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中川 学 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60250651)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 神社争論 / 訴訟 / 上賀茂神社 / 朝廷 / 幕府 / 日本史 / 日本近世史 / 日本法制史 |
研究成果の概要 |
日本近世における宗教をめぐる紛争とその解決に関する研究は少なく、議論も幕府・朝廷の主導権争いという枠組に止まっていた。これに対し、申請者はかつて神社紛争において、幕府・朝廷双方による交渉で解決方法を決定していたことを明らかにした。交渉に基づく紛争解決が生まれた歴史的背景は、朝廷の力を希求する新たな社会の動きとそれに対応した朝廷による紛争解決機能の変化にあるのではないか。 本研究では、京都・上賀茂神社を対象に、18世紀における諸紛争の構造を朝廷との関係を中心に明らかにするとともに、紛争をめぐる朝廷・幕府の裁判と朝幕交渉とを検証し、朝廷の紛争解決機能の変化とその政治的・社会的背景を追究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世日本における宗教紛争とその処理・解決の具体的実態を描く本研究は、宗教をめぐる紛争解決という現代的課題の考察に資するものである。 また、前近代の日本における諸紛争の争点と背景、紛争処理プロセスの実態を可能なかぎり解明し、現代の紛争解決のあり方を考えるための示唆を、歴史学の分野から提供することにつながるだろう。
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