研究課題/領域番号 |
16K03258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柳橋 博之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (70220192)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ハディース / イスラーム法 / 預言者伝承 / シャーフィイー派 / 伝達履歴 / イスラーム法学 / 東アフリカ |
研究成果の概要 |
本研究においては、イスラーム法において第2法源とされるハディース(預言者伝承)が、法学説の発展と密接な関係を持ちながら書き換えられていった過程を、法学ハディースと、スンナ派、特にシャーフィイー派の学説とを比較対照しながら辿った。その際に取り上げた法学ハディースは、礼拝前の洗浄用の水、旅行中の断食、敵による妨害や病気を理由とする巡礼の履行不能、女性の婚姻後見、リバー(利息)の禁止則、証拠法をめぐるハディースと、いわゆるメディナ憲章に由来するハディースである。また、口伝者数や異本数の増大を統計的に考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最大の研究成果であるStudies in Legal Hadithにおいては、これまでごく概説的な分析にとどまっていたハディース(預言者伝承)の内容について、スンナ派実定法、特にシャーフィイー派学説と関連付けながら、その歴史的展開を細部にわたって追跡した。とくに、数量分析を取り入れた点と、スンナ派4法学の成立以前に遡って幾つかの実定法規の展開と結び付けて異本を解釈した点は、近年やや停滞気味だったハディース研究に新たな局面を開くものである。
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