研究課題/領域番号 |
16K03275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
吉村 朋代 広島国際大学, 保健医療学部, 准教授 (70284148)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ローマ法 / 信託遺贈 / 財産管理 / 夫婦財産制 / parapherna / 遺留分 / 嫁資 / bona materna / 遺贈 / 相続基礎財産の算定 / 特有財産 / fideicommissum / 扶養 / 後見 / 母方財産 / 再婚 / 相続 / 家族類似関係 |
研究成果の概要 |
財産管理論の基礎研究として、ローマ法の信託遺贈を中心に、『学説彙纂』他のローマ法源を検討した。総論として、ローマ信託遺贈の概要を論文として公刊し、各論として、特に母、妻の信託遺贈を通した財産管理を関係法文から分析した。この分析から、忘恩行為による贈与取消の契機と論理、家内の権力下にいる者への物の引渡方法、さらに、相続基礎財産の算定方法などについて、新たな知見を得ることができた。こうした成果を、国際学会等で随時報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の変化に対応すべく、家族信託(民事信託)のような新しい財産管理の方法が導入されたが、問題も多く指摘されている。無数のヴァリエーションを擁するローマ法の信託遺贈に遡り、法学者らの判断を分析することで、こうした現代的な課題の根源にある法的根本問題の一端を明らかにした。 また、これまであまり扱われることのなかった、嫁資外財産に着目し、夫婦財産制と妻(母)の財産の処分・管理の法的性質の一端を資料から明らかにした。
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