研究課題/領域番号 |
16K03295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公法学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岸野 薫 香川大学, 法学部, 准教授 (70432408)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アメリカ憲法史 |
研究成果の概要 |
まず、社会経済の変化が著しいアンテベラム期に焦点を合わせ、通商条項及び契約条項に係る判例分析を行い、人民主権に担保された州のポリス・パワーと連邦制下における裁判所の役割について考察を行った。以上の検討を、「アンテベラム期における経済規制と裁判所の役割」と題する論文にまとめ公表した。次に、19世紀の重要問題である奴隷制を争点としたドレッド・スコット判決を素材に、当時の法と政治に関する検討を深めた。各判事の思想と共に判決文を読み解き、憲法の性質、憲法解釈方法、主権についてどのように考えられていたかを分析した。以上の検討を「アンテベラム期の司法」と題し報告した。2019年中の公表を目指している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
応募時、アンテベラム期から再建期までの合衆国憲法理論を体系的に示すことを目標とした。しかし、課題検討の初期段階で、アンテベラム期の法と政治の検討を当初目的より慎重に行うことが、再建期の憲法変動を見る上で重要であることが明らかとなり、そこから時期的対象を限定し、同時期の二大テーマである<経済的自由>と<奴隷制>に関する判例分析、及びその背景にある政治や思想の解明に努めた。わが国ではこの時期の先行研究が他に比べて少なく、にもかかわらずアメリカ憲法学の把握にとって不可欠な判例が出されていることから、「研究成果報告内容ファイル」に記したような研究成果は意味があったと考えている。
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