研究課題/領域番号 |
16K03371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
刑事法学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
三島 聡 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 教授 (60281268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 警察 / 録音・録画 / 透明性 / 刑事法学 |
研究成果の概要 |
情報技術の発展は警察活動の透明性の確保に資する面があり、本研究はこの点に着目して警察研究を進めようとしたものである。諸外国では、警察官に小型軽量のカメラを装着しその活動を録音・録画するという警察官装着カメラの制度が導入されているが、これについて精力的な検討をおこない、包括的な論稿を執筆した。そのほか、GPS捜査、取調べの録音・録画事例の分析、改正通信傍受法、職務質問の際の実力行使、警察における外部機関など、関連する課題につき、論稿執筆や学会報告をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報技術は、警察活動の透明性に資する面もあるが、逆にその拡大や匿名化にも資する。その限界や課題にしっかり向き合う必要がある。たとえば警察官装着カメラにおいては、逐一録音・録画することは警察活動の透明性に資する一方、私人にたいする広範な監視を許容することになってしまう。そこで、発表した論稿では、その有用性と課題を明確にし、どのような制度設計をすればよいのかの手がかりを示そうと努めた。そのほか、取調べの透明化に一定程度つながるものの限界も有している録音・録画の事例分析、情報技術が警察活動の秘匿化につながるGPS捜査や盗聴についての研究など、現代日本がかかえる警察の透明性に関する諸問題を検討した。
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