研究課題/領域番号 |
16K03437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
新領域法学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
飯島 祥彦 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (50584679)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 臨床倫理 / 医事法 / 生命倫理 / 倫理委員会 / 輸血拒否 / 人工心臓 / 延命治療 / 職業倫理 / インフォームド・コンセント / 規制手段 / インフォームドコンセント / 法哲学 / 生命倫理学 / 刑事法学 |
研究成果の概要 |
臨床倫理問題の問題意識および臨床倫理支援について、信教からの輸血拒否事例などを題材に、日本および米国の医学および法律のプロフェッションを対象に調査を行った。日本の「臨床訓練指定病院」の95%には病院倫理委員会、63%には医療安全部門が設置されていた。臨床倫理支援により、医師の治療上の裁量の制約の可能性については、59.2%の弁護士が制約される可能性は低いとしたのに対して、医師の54.4%は自らの裁量が制約される可能性を危惧していた。加えて、政府や学会のガイドラインの臨床現場での有用性について、弁護士の37.7%は有用であると回答したのに対し、63.0%の医師は必ずしも有用ではないと回答した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、わが国の医と法のプロフェッションである弁護士と医師、対照として米国の病院倫理委員会委員長を調査の対象として、臨床倫理問題に対する倫理支援及び臨床倫理問題の一つである信教上からの輸血拒否を取り上げ、種々の論点について調査を行うものであり、このような調査の報告は管見する限りない。主要な調査項目について、医と法のプロフェッション間で見解の相違がみられ、臨床倫理問題に対する考え方に相違があることが判明した。また、対象者数は少ないが米国の病院倫理委員会委員長と専門家間においても見解の相違がみられた。本調査結果は、今後、臨床倫理問題についての指針を作成する際に参考になると考える。
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