研究課題/領域番号 |
16K03474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木村 俊道 九州大学, 法学研究院, 教授 (80305408)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 帝国 / 君主 / コモンウェルス / ブリテン / 複合国家 / 文明 / ジェイムズ1世 / フランシス・ベイコン / 君主論 / 人文主義 / ジョン・デイヴィス / アイルランド / マキァヴェッリ / ホッブズ / 初期近代 |
研究成果の概要 |
本研究においては、「帝国」「君主」「コモンウェルス」の3つの観点から、ルネサンス期から初期近代(16~18世紀)にかけての「イギリス」政治思想史を描き直すことを目的とした。 その結果、とくに同時代における「帝国」と「君主」をめぐる政治的言説の展開や、マキァヴェッリに代表される帝国論と君主論の受容、「グレイト・ブリテン」の王を名乗ったジェイムズ6世・1世や、ロバート・セシル、フランシス・ベイコンといった顧問官による統治論の様相などを通じて、複合的・多元的な帝国の統治を可能にした、初期近代における「ブリテン」の経験と記憶が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの「イギリス」政治思想史はもっぱら、「デモクラシー」の展開や「自由主義」の発展、あるいは「近代国家」の形成などに関心を寄せてきた。しかし、本研究においては、初期近代(16~18世紀)の「イギリス」がイングランドやスコットランド、アイルランドなどから構成される複合的・多元的な君主国(「ブリテン帝国」)であったことに着目し、新たに「帝国」や「君主」などの観点から、この「ブリテン」を舞台とした、新たな政治思想の歴史の諸相を描き出した。
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