研究課題/領域番号 |
16K03501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50289336)
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研究分担者 |
山本 隆司 立命館大学, 政策科学部, 授業担当講師 (10150765)
横田 匡紀 東京理科大学, 理工学部教養, 教授 (20400715)
清水 直樹 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (20508725)
山本 武彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (10210535)
西出 崇 京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (30513171)
玉井 雅隆 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60707462)
後藤 玲子 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70272771)
藤井 禎介 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (70350931)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 談合 / 政治過程 / 民主主義 / ディール / 取引 / 公共政策 / 密談 / 密室政治 / サイドペイメント / モンゴル / 政治的談合 / 交渉 / 体制 / 争点 / 公共 / 政治史 / 政治 / 政策 / やらせ / 多極共存 / 情報 / as if / 議会 / 透明性 / 外交 / 秘密 / 公共性 |
研究成果の概要 |
本研究は、「秘密」を不完備・不完全情報下の政策過程で発生する公共情報の閉鎖的利用と定義する。その上で秘密の政策合意技法としての「談合(政治的談合)」「取引(裏取引)」の分析を通じて、「秘密」決定を個別アクターの単なる政治倫理論のみならず、透明性と争点政治をめぐる公共政策全般の課題として秘密の「談合」「取引」を学術的にとらえる新たな知の体系の形成を目的とした。2つの仮説にしたがいモンゴル、ドイツ、アメリカ、国際機関等の海外の事例、また選挙、政治過程等の国内事例を対象とし、公共性の理論的観点を含めて談合と取引の政治空間を対象化することに成就し、その成果を出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民主主義のモデルは、個々人の平等と自由意志にもとづく意思決定を前提とし、そのため透明性が求められる。異論の存在は前提となっており、これは熟議によって、より深い意思決定を経収斂した提案に至る(あるいは至らない)。その一方で談合は、不透明な空間における排他性をもつ意思決定過程である。 このように二分法で考えると、談合と民主主義は、相反する政治文化となってしまう。しかし現実にはいわば民主的な談合もあり、談合的な民主主義もある。コンセンサス形成における公共政策過程を民主主義と談合の双方の観点から考えることは社会的・学術的意義がある。その観点から談合の政治的対象化を行ったのが本研究である。
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