研究課題/領域番号 |
16K03510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
遠藤 貢 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70251311)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 崩壊国家 / ソマリア / 北東アフリカ / アフリカの角 / 国家論 / 政治学 / 国際関係論 / 国際安全保障 / アフリカ |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで申請者が実施してきた「崩壊国家」と国際秩序に関する諸問題を、北東アフリカ地域(「アフリカの角」)における新たな現象を取り込む形でさらに深化・発展させることを目的とした。崩壊国家ソマリアを機能させる国内外の様々な複雑な作用を包括的に解き明かす作業に加え、隣国との関係においても新たな展開を見せている国際関係を組み込みながら、実証的に研究を行った。 その際に、崩壊国家の生成を含む、不安定性を大きな特徴としているこの地域について「植民地化されなかった」アフリカと評価する視座を参照しながら、エチオピアや新たに影響力を持ち始めた中東諸国との関係からこの地域の分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで研究の中心に位置づけていた崩壊国家ソマリアを、改めてこの地域の歴史的視点を含めた国際関係の文脈に位置づける形で、その動態を再検討したことである。理論的含意は必ずしも導出できる形にはなっていないが、北東アフリカ、あるいはアフリカの角地域という視座から、ソマリアの動態の研究を深めた点は重要な成果と考えることが出来る。 さらに本研究の実施期間に現れ始めた、アラビア半島との関係や中東諸国の関与など、さらにこの地域の動態を複雑化する動向にも分析を加えたことにより、この地域に関する視座を社会に、また政策に関わる点で提供できた意義を認めることが出来る。
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