研究課題/領域番号 |
16K03512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木宮 正史 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30221922)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 朝鮮半島 / 冷戦 / 韓国外交 / 日本外交 / 日韓関係 / 北方外交 / 米韓関係 / 中韓関係 / 韓国 / 北朝鮮 / 民主化 / 核危機 / 南北外交競争 / 南北朝鮮関係 / 米朝関係 / デタント / 共産圏外交 / 第三世界外交 / 東アジア |
研究成果の概要 |
朝鮮半島という「周辺」「前哨」に視点を置き、グローバル冷戦と朝鮮半島冷戦とのねじれの構造を明らかにすることにより、冷戦の多次元的で複合的な構造を明らかにした。特に、韓国がグローバルな冷戦に及ぼす能動的な役割を重視することによって、構造として歴史を固定的に解釈してしまう修正主義的冷戦史観の陥穽を免れることができた。 さらに、第二次世界大戦後の東アジア国際政治史を、日米中という大国間国際政治史とは異なる視座から再構成した。朝鮮半島を、冷戦の反映ではなく、冷戦を構成する主体として位置付けることにより、大国間関係のデタントが朝鮮半島のデタントに連携してこなかったのか、その歴史の再構成を果たした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって第2次世界大戦後の東アジア国際政治史を、冷戦と脱冷戦を連続的に理解する新たな視座を構築した。そして、その知見に基づいて東アジア国際政治の秩序形成に関する日本外交のあり方に関する実践的な含意を獲得した。東アジアは、勢力遷移(power transition)の真っ只中にあり、どのような秩序が形成されるのか不透明な状況である。そうした中で日本外交のプレゼンスを向上させるための鍵は、朝鮮半島に日本がどのように関わるのか、そして、それを通して朝鮮半島に対する日本のプレゼンスをいかに確保するのかにあると考える。そうした日本の対朝鮮半島外交を構想するうえで本研究は重要な示唆を与える。
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