研究課題/領域番号 |
16K03518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 広島経済大学 (2019) 広島大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
寺本 康俊 広島経済大学, 教養教育部, 教授 (00172106)
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研究分担者 |
Yulia Mikhailova 広島市立大学, 国際学部, 名誉教授 (00285420)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日露戦争 / 日露関係 / 外交 / マスメディア / ロシア / 日露協商 / イギリス / 満州 / 日本外交 / 情報通信 / 勢力範囲 / メディア / 通信社 / メディア日本 / 日本 / アメリカ / 外交史 / 国際関係史 |
研究成果の概要 |
日露両国が、日露戦争後から第1次世界大戦期までに、いかにして対立を清算し、和解と協調を行うに至ったのかについて、主として日本、ロシア、イギリスなどの外交資料を収集し、考察した。さらに、マスメディアの観点も検討し、総合的に研究を行った。 日露関係の変容の背景には、戦後に焦点が移った満州での欧米列強との関係があった。日本は、戦後の困難な財政下で、満州に於いて戦略的に戦後経営を進めるため、ロシアと関係調整を行う必要に迫られた。ロシアも、国内に革命的情勢を抱え、日本との再戦を深刻に捉え、日本との関係調整を強く希望した。また、ロシアの特派員が伝える日本情報はロシアでの日本への理解を深めることに貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの外交史、国際関係史を考察する時、関係する国々が対立関係にあることは多い。本研究では、こうした対立関係から、どのようにして和解、協調関係、さらには友好関係に変容させることができるかについて、総合的に研究した。 現代の日ロ関係においても、第2次世界大戦の終戦期以降、領土問題などがあり、これらをいかにして解決させてゆくかは、喫緊の課題である。 本研究は、外交史上の対立関係の解消の背景や交渉過程の研究を主な目的としながらも、現代に於ける困難な国際問題の解決の手がかりをも得ようとしたことに、大きな学術的、社会的意義がある。
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