研究課題/領域番号 |
16K03523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
益尾 知佐子 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (90465386)
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研究分担者 |
ダダバエフ ティムール (ティムール ダダバエフ) 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10376626)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中国 / 上海協力機構(SCO) / 一帯一路 / シルクロード経済帯 / ロシア / 中央アジア / 経済協力 / 上海協力機構 / ウズベキスタン / パキスタン / カザフスタン / 政治学 / 経済政策 / 地域協力 / 国土開発 |
研究成果の概要 |
本研究では以下の点が明らかになった。上海協力機構(SCO)に参加するロシア・中央アジア諸国と中国との経済協力はトップダウン形式で推進され、政治・経済体制の近似性が各国の対中評価の高さにつながっている。第二に、こうした経済協力によって中国と相手国のエリート間では利益共有関係が生じているが、地域社会の国境を超えた大きく融合は進んでいない。第三に、これらの国々の間の「新型国際関係」は、実際には伝統的な近代主権国家間の内政不干渉原則に基き進められている。中国の周辺各国では中国をモデルとした国家資本主義的な経済建設が目指されており、政治経済体制の近似性が新たな世界のグループ化につながる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「一帯一路」下で進むロシア・中央アジアと中国との経済協力が、双方の政治的関係にどのような影響を及ぼしているか検討した。その結果こうした経済協力が、主権や経済権益の擁護に敏感な各国政府の意向に基づきトップダウン形式で慎重に進められていること、むしろだからこそロシア・中央アジア側の中国への評価が向上しており、経済協力の推進にあたっても政治体制の近似性が大きな意味を持つことを明らかにした。
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