研究課題/領域番号 |
16K03527
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
|
研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
大平 剛 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (30303605)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | GPEDC / UNDCF / A/RES/72/279 / G77 / UNDCO / IBON / CPDE / CSO / 成果は無し / グローバル・サウス / 南南協力 / 開発ガバナンス / 国連開発協力フォーラム / GP-EDC / 国際協力論 / グローバル・ガバナンス / 開発協力 |
研究成果の概要 |
ここのところ多用されるようになってきた「グローバル・サウス」については、必ずしも一枚岩ではなく、多様な意思の総体であり、国際政治経済場裏においては「グローバル・サウス」内での軋轢が少なからずある。本研究では、そのことを開発協力分野において具体的に検証し明らかにした。開発協力分野においては、OECDが主導する「効果的な開発協力のためのグローバル・パートナーシップ」と国連における議論の場である「国連開発協力フォーラム」という2つの議論の場が存在するが、OECDの方法論を嫌う途上国は国連を重視する一方、開発の成果に重点を置く途上国はOECD主導の議論に軸足を置いていることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「グローバル・サウス」という用語からは、途上国が一枚岩の存在であるかのような印象を受けるが、実際には多様な意思の総体である点が明らかになった。また、元々は途上国の意向によって設立された国連開発計画(UNDP)が、その活動領域を広げて政治的色彩を帯びるようになったと批判され、UNDPにとっては痛手となる改革が2018年に実行された。OECD主導の開発議論に理解を示すUNDPに対して、一部途上国が距離を置くようになったことが、国連開発協力フォーラム(UNDCF)と「効果的な開発協力のためのグローバル・パートナーシップ」(GPEDC)の効果的な連携を難しくしていると言える。
|