研究課題/領域番号 |
16K03538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
北澤 義之 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (90257767)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アラブ連盟 / アラブナショナリズム / リアリズム / 構成主義 / 外交 / ヨルダン / 湾岸 / 正統性 / 王政 / シオニズム / 事務総長 / 仲介 / アラビア半島 / アラブ外交 / 機能的協力関係 / ALECSO / アラビア語教育 / 対テロ協力 / 国際関係史 / 中東 / ナショナリズム / 地域機構 |
研究成果の概要 |
元来、アラブ連盟の評価として、この機構が英国の帝国主義的利害を反映して作られた組織であるという評価とアラブ諸国の国益の葛藤の場であったとのリアリズム的評価が中心的だった。しかし、前者に関しては英国への追随だけでなく、アラブ保守層が地域的な価値をめぐる葛藤に動かされていたこと、また後者に関しては、連盟が各国の国益の衝突の舞台となるだけはなく、アラブ連盟の存在が新たなアラブの域内的正当性の中心になった面があることが分かった。このことは、特に初期のパレスチナ問題をめぐる東アラブ諸国間の関係に示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2つの点で、学術的意義を有している。一つは、地域機構としてのアラブ連盟の歴史的評価を行うことで、アラブ・中東域内の外交に関して適切な位置づけが可能になる。またアラブ地域の外交が、実利的な政治的判断だけでなく独自の域内的価値の影響による部分があることを知ることで、柔軟な対応が可能になると考えられる。そして、それは時代的な文脈によって変わり、必ずしも宗教的な価値のみが中心になっているわけではないことを示すことは重要性を持つ。
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