研究課題/領域番号 |
16K03547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
黒川 義教 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (50338224)
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研究分担者 |
栗野 盛光 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (90732313)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ジョブローテーション / 終身雇用 / 年功賃金 / 動学マッチング理論 / 企業の利潤 / 世代間重複 / 世代重複 / 経済制度・体制論 / マッチング理論 |
研究成果の概要 |
企業がジョブを労働者に割り当てる際にローテーションと特化のどちらが利潤上望ましいのかという問いに答えるため、本研究は労働者とジョブをマッチさせる動学企業モデルを構築する。まず毎期全ての労働者が訓練中か訓練後という世代間重複のない基本モデルを作り、次に毎期訓練中と訓練後の労働者が混在する世代間重複のあるモデルに拡張する。どちらのモデルにおいても、ローテーションと特化の二つの形態のみが企業の利潤最大化から生じることを示す。さらに、どちらが望ましいかは、将来のジョブの存続に関する不確実性や訓練コストの程度に依存し、年功賃金の度合いが大きくなるほどローテーションが望ましくなる可能性が増えることも示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:① ジョブローテーション、② マッチング理論、③ 日本型・米国型雇用システムに関する文献に貢献する。 社会的意義:① 一人の労働者に対してジョブをローテーションし様々な経験を積ませるか、あるいは、ある特定のジョブに固定すべきか、というミクロレベルの問いに答えるだけでなく、なぜ日本型雇用制度とアメリカ型雇用制度が今でも共存しているのかというマクロレベルの問いにまで答える。② 本研究の企業モデルを土台にして、消費者の労働供給や消費決定を考慮したより一般的なモデルを構築することが可能になり、各国の特性に応じた労働政策など公共政策の提言も期待される。
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