研究課題/領域番号 |
16K03549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
千葉 早織 京都大学, 経済学研究科, 講師 (50770880)
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研究協力者 |
リップマン バートン
レオン カイウェン
シャー チェンユアン
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ゲーム理論チープトークモデル / アウトサイドオプション / 情報伝達 / 組織運営 / 利益相反 / 相関関係 / 情報構造 / 2次元利益相反 / アクションバイアス / パンダリング / ミクロ経済学ゲーム理論 / チープトーク |
研究成果の概要 |
Crawford & Sobel(1982)のチープトークモデルを用い、アウトサイドオプションの存在が利害関係者の間のアクションの選択についてのバイアスを緩和し、専門家から意思決定者への情報伝達を促進し得ることを明らかにした。特に、離散モデルにおいて、パンダリング(意思決定者に阿る)の存在と、その影響が大きくなる状況を示した。関連して、専門家選任、権限移譲について、一次元利益相反モデルからは得られない知見を得た。応用研究として、双方向のコミュニケーション、グループ意思決定、組織における言語、マーケティングとしてのコミュニケーションの4つのプロジェクトも遂行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織運営の効率化、特に、組織内の情報を効率的に集約して意思決定に反映させることに関わる諸問題について、経済学ゲーム理論の枠組みを用いて分析した。 具体的には、アウトサイドオプション付きチープトークモデルを用い、既存研究が不十分な、アクションバイアスとアウトサイドオプションに因る利益相反が融合された状況を数値モデル化し、更に、権限の委譲、双方向の情報伝達、グループ意思決定、といった応用問題も分析し、新たな結果を示した。そして、経営者と一般社員の間の情報の流れの調整、分権化と集権化の調整、或いは、合議制と独任制の調整といった、企業経営における長年の課題の解決にも新たな知見を加えた。
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