研究課題/領域番号 |
16K03567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
若山 琢磨 龍谷大学, 経済学部, 准教授 (80448654)
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研究分担者 |
星野 裕二 (藤中裕二) 関西大学, 経済学部, 准教授 (20552277)
舛田 武仁 大阪大学, 社会経済研究所, 講師 (80725060)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 経済理論 / ゲーム理論 / メカニズム・デザイン / マーケット・デザイン / マッチング / 社会的選択理論 / メカニズムデザイン / マーケットデザイン |
研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、「耐保有交換的」な腎臓交換メカニズムの構築を試みた。耐保有交換性とは、2組の患者が事前に(偽装結婚・養子縁組などを通じて)ドナーを交換することで、自分たちが有利になるようにメカニズムの結果を歪めることを防ぐ性質である。患者とドナーからなるペアの間の直接交換だけを考えると、トップ・トレーディング・サイクル・メカニズムだけが望ましい性質を満たす唯一の耐保有交換的メカニズムであることを示した。しかし、交換数に制限があると、望ましい性質を満たす耐保有交換的メカニズムは構築できないことがわかった。また、これまでに提案されてきた腎臓交換メカニズムの性能を比較する経済実験も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎臓交換メカニズムを安定的に運用していくためには、偽装結婚・養子縁組などの共謀行為によるドナーの融通を未然に防止しておくという観点が重要である。これは、移植を切望する患者に、偽装結婚・養子縁組などの手段をあえて選択させる必要がなくなることから考えても重要である。そのため、本研究の成果により腎臓交換メカニズムの改善が示唆されれば、社会への大きな貢献となる。また、腎臓交換メカニズムそのものに関する実験研究がない現状を考えると、本研究を通じて、さまざまな腎臓交換メカニズムの働きが新たに解明され、貴重な基礎データの蓄積が期待できる。
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