研究課題/領域番号 |
16K03569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
清滝 ふみ 近畿大学, 経済学部, 教授 (30319751)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 非協力交渉ゲーム / 戦略的提携 / ホールドアップ問題 / 不完備契約 / 非協力提携交渉ゲーム / フリーライダー問題 / 提携交渉 / インセンティブ / 提携交渉ゲーム / 人事の経済学 / 複数エージェント / 契約理論 |
研究成果の概要 |
事後的な交渉の柔軟性と事前の投資インセンティブの関係について研究を行った。3人のプレーヤーの間の非協力交渉ゲームを採用し、提携の提案者は投資の決定後に等しい確率に選ばれるというモデルを構築した。提案者はすぐに全員で提携するか、2人でまず提携するかの選択肢が与えられている。このオプションが過少投資(ホールドアップ)問題にどのように影響を与えるのかを分析した。割引因子が十分大きい場合、均衡において逐次的に提携が形成され、インセンティブは改善する。割引因子が小さい場合には、全体提携がすぐに形成されインセンティブは改善しない。割引因子が中間の場合、全体提携がすぐに形成されるがインセンティブは改善する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不完備契約の既存研究ではホールドアップ問題(過少投資)の解決策として、事前にどのようなシンプルな契約を書くことにより解決できるかといういうことに主眼を置いたものが多かった。本研究では事前に契約を工夫するというのではなく、事後的な提携交渉の仕方を柔軟にすることにより、ホールドアップ問題の解決を図るという意味で独創的である。 また、現在社会において企業提携がますますさかんに行われており、提携形成の仕方や各企の交渉力はさまざまである。現実の企業活動においても本研究が応用可能である点は社会的に意義があるといえる。
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