研究課題/領域番号 |
16K03608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池本 幸生 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20222911)
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研究分担者 |
松井 範惇 帝京大学, 経済学部, 教授 (50278438)
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研究協力者 |
坪井 ひろみ
石井 香世子
倉田 正充
Ann Wipawa メーファールアン財団ドイトゥン・プロジェクト
Charoenpandhu Narissara ランシット大学, 経済学部
Thanh Phan ベトナム国家大学, ホーチミン校人文社会科学大学
塩川 実 Nico Nico Yasai
Chowdhury Nuzrul I. Caixa Bank
金 氣興 忠南発展研究院
Ponpongrat Kannapa タマサート大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ソーシャル・ビジネス / コーヒー / マイクロクレジット / タイ / スペイン / ケイパビリティ / 社会的包摂 / ソーシャルビジネス / ベトナム / 有機農業 / 経済発展論 / 貧困削減 |
研究成果の概要 |
アマルティア・センは『正義のアイデア』の中でケイパビリティ・アプローチを正義のアプローチで用いることを提案した。この考え方を実現するひとつの方法がソーシャル・ビジネスであることを明らかにした。 タイのドイトゥン・プロジェクトはコーヒー栽培などにより山岳少数民族の貧困撲滅と環境保護を目指すものであるが、その基本的な考え方は社会から排除された人々を様々なビジネスを通して社会に結び付けることにある。人々の暮らしを改善するという視点はケイパビリティ・アプローチそのものである。 その他、スペインのマイクロクレジット、宮城県在住のタイ人コミュニティ、秋田県の子供の貧困問題など応用研究として行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アマルティア・センは開発をケイパビリティとしてとらえることを提唱した。ソーシャル・ビジネスは貧困問題をビジネスとして解決しようとするものであるが、それをケイパビリティで考えれば、現実の複雑な貧困にともなう問題を幅広く捉え、しかもビジネスとして有効に成立させる示唆を与えることができる。 貧困問題はSDGsの課題の一番目に出てくるものであるが、今、高校生や大学生も取り組み始め、ビジネス・モデル・コンテストも盛んに行なわれている。しかし、重要なのは貧困を社会的問題として捉えることであり、社会の文脈で貧困をケイパビリティでとらえるなら、より有効で実現可能なビジネス・モデルが考えられる。
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