研究課題/領域番号 |
16K03639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
木村 真 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (50419959)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 世代重複モデル / 医療 / 介護 / 産業構造 / シミュレーション / 医療介護 / 多部門世代重複モデル / 応用一般均衡分析 / 医療需要の価格弾力性 / 経済政策 |
研究成果の概要 |
本研究は、高齢化による医療介護需要の増加が産業構造と労働市場に与える影響を、多部門世代重複モデルのシミュレーションにより分析した。主な研究成果として、(1)短期的にはヘルスケア産業と結びつきの強いBtoC製造業で雇用が増加する一方、長期的には教育業など労働集約型の産業で労働力不足が深刻となること、(2)医療・介護需要が増大すると、短期的には成長につながるが、長期的には成長を鈍化させること、(3)政府の医療介護分野の労働需給の見通しは他産業との人材獲得競争を考慮していないため就業者数の見込みが高めに出ること、などを示したことが挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人口高齢化の経済への影響について、医療介護需要の増加によってもたらされる産業構造の変化を考慮して推計することを、多部門世代重複モデルを使うことで実現したことが大きな貢献であると考える。得られた成果は、日本において今後の産業別の労働需給の見通しを示す重要な研究成果と位置づけられる。また、政府の医療介護人材の確保に関してより厳しい見通しを持つことの重要性を示す重要な研究成果と言える。コロナ禍によって産業構造が変化していることも考えられ、今後、その影響が落ち着いた段階で本研究を発展させれば、さらにより現実的な意義のある成果が得られるものと考える。
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