研究課題/領域番号 |
16K03648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
筑井 麻紀子 東京国際大学, 商学部, 教授 (40275798)
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研究分担者 |
松村 敦子 東京国際大学, 経済学部, 教授 (60209608)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 産業連関分析 / 環境経済学 / 廃棄物 / 中国 / 経済政策 / 計量経済学 / 地域間比較研究 / 国際貿易 / グローバルサプライチェーン / 政策シミュレーション / 地域経済学 / 政策 / 環境経済 / 地域比較分析 |
研究成果の概要 |
製造業中心の産業構造の中国で貿易相手国の需要を満たすために廃棄物排出が誘発されている状況を国別産業別に明らかにするため、既存の多地域産業連関表を中国の廃棄物排出・処理・リサイクルについて拡張し、CMRWIOT(China Multi-regional Waste Input-output Table)を推計した。多地域産業連関分析によれば、中国では2007年から2014年の間に廃棄物排出量が倍増し、特に鉱業、金属、エネルギー供給、化学産業での増加が著しい。排出の誘発には建設業の寄与が特に大きく、先進国の主要貿易国以外に、発展途上国を含む非常に多くの国々の誘発への寄与が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義は世界の製造業を支える中国が貿易を通じて環境負荷の移転、特に廃棄物の排出を引き受けてきた現状を、多地域産業連関分析により、国別最終需要別環境負荷別に定量的に明らかにした点にある。また、中国の廃棄物の排出が、先進国のみならず広く多くの発展途上国からも誘発されている状況も明らかにできた。これによって中国の廃棄物問題は、中国国内での改善の取り組みと世界的な国際協力の双方が重要であることを示すことができた。学術的意義はこれらの成果を得るための中国の廃棄物排出・処理・リサイクルについて拡張した多地域産業連関表の推計方法の確立と推計が挙げられる。
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