研究課題/領域番号 |
16K03685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
國枝 卓真 関西学院大学, 経済学部, 教授 (60511516)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 金融市場の不完全性 / 内生的景気循環 / 経済成長 / 技術の国際的伝播 / サンスポット / 国際金融市場 / 中位所得の罠 / 内生的景気変動 / 一般均衡 / アニマルスピリッツ / 金融危機 / 所得分配 / 国際資本移動 / 世界恐慌 / 動学的一般均衡 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトの目的は、外因的な不確実性によって引き起こされる景気変動や金融危機を分析するための基本的な理論モデルを構築し、国際的に自由に資本移動が起こる場合に、金融市場の不完全性は内生的景気変動や金融危機にどのように影響を及ぼすかを分析することにあった。この研究目的のために、借り入れ制約を明示的に導入した動学的一般均衡モデルを構築し、まずは閉鎖経済の分析に絞り、その後、開放経済に分析を拡張していった。構築した理論モデルは様々なケースに拡張できることが分かり、合計8本の研究論文が国際ジャーナルに公刊され、そのうち一本はマクロ経済学分野のトップジャーナルに掲載されたことは大きな成果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究プロジェクトの学術上の意義は、動学的一般均衡モデルを応用して金融市場の不完全性がどのように内生的景気変動や金融危機を引き起こすかを明らかにしたことにある。この研究の過程で、労働市場の不完全性も明示的に導入した分析に拡張したことも学術上の意義がある。さらには、人的資本の蓄積に着目して、技術選択による国際的な技術伝播の分析も行い、一人当たりのGDPが経済発展の過程で停滞してしまう、いわゆる「中位所得の罠」の分析を理論と実証の両面から行ったことも学術上の意義がある。これら一連の研究成果は、政策運営の基礎となるはずであり、そこに社会的意義がある。
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