研究課題/領域番号 |
16K03730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 国立社会保障・人口問題研究所 |
研究代表者 |
暮石 渉 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障応用分析研究部, 第3室長 (00509341)
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研究協力者 |
新見 陽子 同志社大学, 教授
辻山 仁志 フランクフルト・ゲーテ大学, 准教授
若林 緑 東北大学, 准教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 貯蓄 / 介護 / 健康状態 / 未納・未加入 / 国民年金 / 社会的つながり / 小規模世帯 / 世代間移転 |
研究成果の概要 |
本研究では小規模化する世帯構造に対して個人がどのように対処しようとしているのかを貯蓄と介護の観点から分析した。 第1に、予備的貯蓄に関連し、国民年金の未納・未加入を金融選択の一種であると捉え、社会とのつながりが国民年金の未納・未加入に影響を与えるかどうかに焦点を当てて分析をし、社会とのつながりが強いほど、国民年金への加入や納付が促されるかどうかを検証した。 第2に、家族介護の負担が介護者に身体的・精神的に悪影響を与えているのではないかという仮説を検証した。家族介護の負担が、主要な家族介護の担い手である妻の健康に悪影響を与えていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1の研究からは、社会とのつながりが強いほど、国民年金への加入や納付が促されることがわかった。道具的(手段的)サポートの受領や提供があることで社会とのつながりを持つ個人は、他者への信頼感や助け合いの社会規範が強く、社会保障制度に対しても不安感を持つことなく、国民年金への加入が促されている可能性がある。 第2の研究からは、家族介護の負担が、主要な家族介護の担い手である妻の健康に悪影響を与えていることがわかった。妻が配偶者の親へ介護をおこなうと、妻の主観的健康感が悪くなり、抑うつ度が高くなる。一方、夫の場合だと、配偶者の親に介護を行なったとしても、主観的健康感や抑うつ度に影響を及ぼさない。
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