研究課題/領域番号 |
16K03732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
丸茂 幸平 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (90596959)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エルミート多項式系 / リスク計測 / 同時分布関数の近似 / 条件付分布関数の近似 / 非正規分布 / 同時分布関数 / 条件付分布関数 / Hermite Expansion / Multivariate Analysis / 計量分析 / リスク管理 / 電力卸売市場 |
研究成果の概要 |
オーストラリアなど,発達した電力の卸売市場を観察すると,例えば通貨や株式といった資本市場とは,まったく性質が異なっていることが分かる.例えば,価格の変動は正規分布とは全く異なり,また,その分布の形は取引量に大きく依存しているように見える.つまり,電力の取引量が大きい場合,価格の分散が非常に大きく,普段の数十倍を超えるような高騰を見せることがある.ただしこうした高騰は長続きせずすぐに通常の水準に落ち着く.本研究では,こうした性質を捉えながら,価格の分布を近似できるような方法の開発を企図した.より具体的には,エルミート展開を使った分布近似をこの問題へ当てはめるための方法を検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては,エルミート展開の漸近的な性質がいくつか明らかになったことが挙げられる.すなわち,エルミート展開が一様収束することが示されてことは応用数学の分野においての意義といえる. 社会的意義としては,その市場リスク計測への応用を展望したことが挙げられる.特に,Marumo(2017)においては投資信託のリスク管理への応用が述べられており,実務におけるリスク計測・管理に対して示唆を与えるものと考える.
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