研究課題/領域番号 |
16K03733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河合 正弘 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 特任教授 (30186051)
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研究分担者 |
西澤 利郎 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 教授 (70727768)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 国際金融 / アジアの金融発展 / 国際資本移動 / 金融市場の対外開放 / アジア債券市場 / インフラ投資とPPP / プロジェクトファイナンス / 一帯一路とAIIB / 政府開発援助 / 為替レート制度 |
研究成果の概要 |
研究代表者は、アジア各国の金融市場の発展と国際統合の程度が時間とともにどう変化してきたのかを検討し、それぞれのマクロ経済的な意義を分析した。金融市場の質的な発展が低いまま金融市場の国際統合(対外開放)を行うと、マクロ経済パフォーマンスが低下する可能性が高いという興味深い結果を得た。研究分担者は、アジアの金融市場の発展や国際統合とインフラ投資の関係を検討した。インフラ投資ファイナンスの拡充には、国内貯蓄を長期投資に結びつくよう国内資本市場の整備が必要で、海外資金は国内貯蓄を補完する役割にとどめることが望ましいという結果を得た。 中国の「一帯一路」やAIIBの意義・機能・課題についても分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的、社会的意義は極めて大きい。まず研究代表者による研究成果からは、新興諸国が金融市場の対外開放を行ってマクロ経済パフォーマンスを高めるためには、国内金融市場の量的な発展だけでなく質的な発展を達成することが必要であることが示された。研究分担者による研究成果からは、インフラ投資を活性化させるためには、国内の金融資本市場を整備して、貯蓄を投資に結びつける条件を整えることが欠かせないこと、そうした条件なしに海外資金に依存すると金融的な不安定性が高まる可能性があることが示された。 中国の「一帯一路」は、経済合理性、開放性、透明性、債務の維持可能性、多国間運営の方向に改善すべきことが示された。
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