研究課題/領域番号 |
16K03743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松林 洋一 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (90239062)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 長期停滞 / グローバルインバランス / 投資 / 国際資金余剰 / 世界金利 / 期待利潤率 / グローバル・インバランス |
研究成果の概要 |
本研究では、世界各国の長期停滞の可能性を、グローバルなアングルから捉え「国際資金余剰・世界金利・長期停滞」という研究テーマを設定し、多面的な角度から理論的・定量的に考察していく。さらにこうした考察を通じて、新たな政策対応が不可欠となることが明らかにされていく。研究期間を通じて1)世界的資金余剰と長期停滞の関係を実証的に考察、2)1980年代から現在に至る世界経済の潮流の展望、3)グローバルインバランスの1980年代以降展望と考察、という3つの成果を得ることができた。とくに第1の研究より、世界金利の低下傾向(すなわちグローバルな長期停滞)は、主に各国の投資低迷に起因していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界金融危機以降各国では潜在成長率が傾向的に低下している。緩和的経済政策にも拘わらず、潜在成長率を上昇させていない。また長期停滞に伴い各国では一時的な景気回復にも拘わらず閉塞感が漂っており、こうした風潮は為政者へ反駁とともに、大衆迎合的なスタンスへと変質しつつある。このように長期停滞という問題を深く考察することは、経済政策の有効性のみならず政治的、社会的な課題に対しても考察を深化させる一助となる。
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