研究課題/領域番号 |
16K03755
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
乾 孝治 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (60359825)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 資本コスト / ESG / リスクプレミアム / ガバナンス / 情報漏洩 / 期間構造 / 金利期間構造 / マイナス金利 / 金融論 / コーポレートファイナンス / 株式評価 / リスク管理 |
研究成果の概要 |
資本コストは企業経営における指標として重要である.資本コストは企業の経営リスクに応じて決まる構造を持っている一方で,直接観察することができない.本研究では,企業の資本コストが,関連する資本市場における金融商品との整合性を満たしながら,各種リスク要因に応じて決まる構造を仮定した上で,株式市場を代表するリスク要因,さらに,最近投資家の関心を集めているESG要因などの影響を勘案してモデル化を行い,実証的に上場企業の資本コストを決定する方法の提案を目指した.ガバナンス要因と資本コストとの関係性や,ガバナンスと企業における情報漏洩などのインシデント発生確率の関係性について明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業経営を評価する上で,企業が取っているリスクと得られた利益の関係に注目することが重要である.資本コストは直接的に観察できないが,当該企業のパフォーマンスを測る上での基準を与えるものである.資本コストが明らかになると,投資家と企業は客観的な数値を基準として対話できることになり,短期的な利益追求ではなく,長期的な成長戦略を相互理解することが可能となる.近年注目されているESGやSDGsは企業経営においても無視できない制約条件であり,資本コストにそれら要因が影響することが実証的に明らかになると,企業経営者をそれらを意識した経営へと向かわせるインセンティブを与えることもできる.
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