研究課題/領域番号 |
16K03757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
坂井 功治 京都産業大学, 経済学部, 教授 (80548305)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 資金再配分 / 金融論 / 金融機関 / 貸出市場 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本企業の包括的なデータを用いて、企業間の資金再配分と生産性の関係を分析することによって、資金再配分の効率性の長期的な性質について検証を行った。本研究で得られた主な結果は以下である。日本の資金再配分は、1980年代には効率的であり、不況期に効率性が高まるcleansing effectも存在していたが、日本経済が長期停滞に陥った1990年代には、資金再配分が非効率的になるとともに、cleansing effectも機能しなくなった。2000年代以降、資金再配分は再び効率的なものとなったが、cleansing effectは依然として機能していない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は以下2つの点において新たな貢献がある。第一に、本研究では資金が生産性の低い企業から流出し生産性の高い企業へと流入しているのかどうかを検証するため、企業レベルのTFPを用いて資金再配分と生産性の関係性を分析している。さらに、本研究では、不況期において資金再配分の効率性が高まるとするとするcleansing effectの存在の有無についても検証を行っている。第二に、本研究は30年以上にわたる長期間、かつ大企業と中小企業の両方を含めた広範な範囲の企業を分析対象としており、資金再配分の効率性について包括的な検証を行っている。
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